ACW2第7回 総会準備号 資料 NO4    【働く女性の全国センター第7回総会 2013年2月16日(土)―17日(日)特別企画】    2013.2.16 映画「レッドマリア」上映   〜腹から始まる女性労働 労働を通じて女性を描く〜     監督 ギョンスーンさんをゲストに          私たちにとって「働く」とは、を考えよう。腹から始まるって?                 ▲'レッドマリア'の一場面[出処:ビーマイナー(www.beminor.com)]      キム・ガヨン記者 2012.09 ドキュメンタリー「レッドマリア」には、多様な形態の生活を送る女性たちが登場する。 女性労働者、ホームレス、専業主婦、結婚移住女性、ケア労働者、復職闘争をする非正規労働者など、多様なアジアの女性の話を一つにまとめるのは、まさに「労働」という言葉だ。子供を産み、子供を育てる育児労働から、清掃し、洗濯し、料理する家事労働に至るまで、人生を続けるために毎日毎日行われる女性の「労働」は、その価値を社会的に評価されずにいる。また、性労働者、ホームレス、非正規職女性の「労働」に対し、この社会はその価値を認め、権利を保護しているのだろうか?「レッドマリア」はこの注目されない女性の「仕事」を記録したドキュメンタリーだ。     日時: 2013年2月16日(土)13時〜開場 その後 映画上映       場所: 国立オリンピック記念青少年センター センター棟 310号室       参加費:ACW2会員  宿泊込2日間参加 4000円、 日帰り参加 1日目1000円 2日目 500円        非会員    宿泊込2日間参加 5000円             日帰り参加 1日目 1500円 2日目1000円、  ▲'レッドマリア'ポスター [出処:ビーマイナー(www.beminor.com)] もう一人の女がいる。クルットは通りとクラブで性売買する性労働者で、フィリピンの性売買シェルター「ブクロド」で子供を育てながら母として生きていく。ブクロドは反性売買を指向する団体だが、そこで暮らす性労働者は性売買を通じて産んだ子供たちを育てながら、性労働を続け、生計を維持していく。クルットと彼女の同僚はブクロドのワークショップに参加しながら勉強して、自分の権利を話したりもする。16歳の時に子供を産んだ彼女の腹には出産痕がそのまま残っている。そしてまだ幼い彼女だが、その生活の痕跡を隠さずにそのままカメラの前に差し出してみせる。 権利のために闘争する。 「レッドマリア」には、自分の雇用を守るために巨大企業と闘う非正規職女性労働者の話も含まれている。 「鉄の労働者」を口ずさむ53歳の日本女性、佐藤。彼女は18年間、派遣で働き、会社が言うままに資格証明を取得しながら働いた。生活費を節約して住宅ローンと子供を大学に送るために受けた教育ローンを返す困難な暮らしだったが、彼女は休まず働いてきた。そんなある日、パナソニックから派遣職がなくなったという理由で解雇される。だが、これで彼女の生が中断されるわけがない。佐藤はパナソニックを相手に自分の雇用を取り戻すための戦い始める。そして大阪パナソニック本社前の通りに一人で立った彼女は人々にこう叫ぶ。 「18年間、松下ショールームで働いたのに、10月に突然派遣職がなくなったという一言で解雇されました。しかし派遣職でも役員でも正規職でも、人生の重さも責任も同じです。皆さんの人生と私の人生、雇用を失った多くの派遣労働者と非正規職労働者の人生、何も違いません。私は人間です」。 佐藤はパナソニックという巨大企業を相手に復職のために、単独な戦いを繰り広げながら、もうひとつの人生と出会ったと告白する。それは自分の人生を守るために、権利を取り戻すために自ら見つけた変化だった。そして彼女は裁判に勝訴して復職する。もうひとつの闘争がある。1895日の長期座り込みの末に復職したキリュン電子組合員の話だ。2006年にキリュン電子は200人の派遣労働者を解雇し、組合員はコンテナで座り込みをする。彼女たちは権利を守るために闘争を選び、闘争の現場で子供の面倒を見て戦いを続ける。6回の秋夕を、家でも故郷でもない闘争の現場で送った組合員たちだが、彼女たちは「世の中が永遠に変わらないかと思うと恐ろしい」とし、非正規職労働者問題解決のために先頭で戦う。そしてついに1895日間の長い闘争の末に失った非正規職労働者の権利を取り戻す。 「レッドマリア」は多くの登場人物の話を追っていて、それぞれの話を深く描くことには限界が見られるが、ギョンスン監督は女性たちの「腹」を通じて、彼女たちの話を一つに貫通し抜こうとする。監督は女性の労働はまさに「腹」から始まると言う。そして、これらの女性の「腹」に残るシワと傷を通じ、彼女たちの「生」の話を見せようとする。(記事提携=ビーマイナー)原文(チャムセサン)翻訳/文責:安田(ゆ) <出典 レイバーネット> 映画上映・協賛団体 募集中 カンパも募集中    1月14日現在協賛  連連影展FAV  働く女性のホットライン・福島  均等待遇アクション京都  アジア女性資料センター、働く女性の人権センターいこ☆る   〜〜私たちが、総会で再び共有したい想い。               女たちが「生産性」をめぐって分断されないように〜〜       ジリ貧の経済状況の中、大震災・福島原発事故を経験して、労働環境は想像を超えて大きく変化しています。働く女性のホットラインの相談も様変わりし、相談者の勤続は1年未満が増大、短時間パート労働者の相談が一番多く、安定雇用など夢の夢、雇用崩壊の現状が見えてきます。  ますます厳しい現状のなか、ドキュメント映画制作のために2009年第3回ACW2総会に参加した映画監督キョンスンさんの映画「レッドマリア」が完成しました。この映画は、総会のテーマ「女性の貧困を見えるものに、ゆっくり生きて関係を豊かに」が重要なシーンとして登場します。    ILOからも強制労働と指摘されたフィリピンの「従軍慰安婦」問題から始まり、フィリピン、韓国、日本の沢山の女性労働者、セックスワーカー、移住労働者、介護労働者、派遣労働者、賃労働ではない労働など、様々な「働く」場面が登場します。      ILOが定義しているディーセントワークは、企業で働く賃金労働者だけでなく「すべての労働者」を対象に、「人間らしく働く権利」を主張しています。  2009年の総会シンポジウムは、就職氷河期時代以降に社会に飛び出した20代、30代の正社員、パート、派遣、シングルマザー労働者、そして女性のホームレスと一緒に生活しているいちむらさん(ノラ主宰)をパネリストとして開催されました。       シンポジウムは、「働くのが怖い」という若い世代と「賃労働は暴力だ」といういちむらさんに対し、高度成長期に「女性の労働権確立」を目指してきた世代の間で大激論になりました。 あれから3年。映画を観て一緒に考えてみませんか? 正規・非正規、賃労働、無償労働、働く場所や組織が違っても、 女たちが分断されず手をたずさえて、貴重なエネルギーを増幅し合って 私たちが望む「働く」「生きる」を実現していくために!    2013年2月16日(土)    13時〜17時 映画「レッドマリア」上映と監督のお話  センター棟 310号室      19時〜21時 ワークショップ             センター棟 309号室     「ディーセントワークを議論して日本語にしよう」      映画 チャップリン「独裁者」の演説場面上映           独裁者(チャップリン)の言うディーセントワークと           私たちの求めるディーセントワーク・・   2013年2月17日(日)      9時〜11時30分  【分科会】          @ 受け付け               センター棟 301号室       A「女性」と組織作り           センター棟 302号室       B「女性」と派遣労働           センター棟 303号室 C 監督と語る分科会           センター棟 305号室 D セクシュアルハラスメント       センター棟 308号室       E チェルノブイリ報告と福島の報告    センター棟 412号室       F 脱力系女子 お休み処 予備??    センター棟 507号室       13時〜14時 全体会で分科会議論共有    センター棟 103号室   14時〜16時半    【第7回働く女性の全国センター総会】 センター棟 103号室      *会場については、車椅子の人でも利用できるバリアフリーです。  *ノートテイクが必要な方は、事前に申し出ください。  *子ども同般OKですが特に保育係を設けていません。